2008年11月6日木曜日

リムも磨耗します

 先週お預かりしたアンソニーとマーガレットのレーサーのオーバーホール+メイクオーバー彼女のバイクは、それほど悪くなはい(とは言ってもチェーン、カセット、チェーンリングは、交換)けど、アンソニーのバイクは、ちょっと重症でした。

 ボントラガーのエントリモデルのセレクトを使用していました。ホイール自体は多分2年くらい使われたと思いますが、リムサイドがブレーキによって磨耗し、画像のような隙間を作ってしまいました。肉薄になった影響もあって100psi以上の空気を入れると、これだけ薄くなったリムは、若干リムサイドも変形してビードに近い部分が内圧により押し出されてしまいます。大抵のホイール(リムサイド)には何だかのマークが彫られていて、マークが消えたころがメーカーが推奨する交換時期と判断が出来るようになっています。それを無視して乗り続けるともちろんさらに薄くなり、最悪の場合、突然にチューブの破裂、薄くなった箇所からリムが破断して鋭利な刃物と化す。もちろん走行中に発生したらそのちぎれた金属で脚を切ったりする(もちろん落車の可能性も大)大惨事になりかねません。ロードはグループ走行が多いので他人を巻き添えにする場合もあるので、プロの定期チェックは、必要です。

 前もって査定していたので、必要なパーツを取り寄せて待機していました。そうすることで1週間も2週間もバイクをお預かりすることなく、毎日のバイクライドもできるし、作業もスムースにはかどるし一石二鳥です。 

 今回は両方共に駆動系の分解整備と定期整備の依頼だったため、前後ディレイラー、クランクセット、カセット、チェーン、ボトムブラケットを車体から取り外して、分解→洗浄→グリスアップ→組立て→調整、そしてい最終的に車体に組み付けます。特にリアディレイラーのマウントピボットとテンショナーピボットのOHは、変速性能を改善させるために、とても大切になってきます。

 めったに汚れる所でもないのですが、画像のピボット軸のグリスのようにまっ黒(デフォルトの場合、シマノは、きみどり)。まあ、まだ黒なら良いけど、これが茶色くなっていた時には赤に近い黄色信号です。錆びているという意味ですから。今回は、ディレイラーを替えるほどの影響は出ていなかったので、できるだけ錆を取り除いて処理しました。

 各部点検、整備して数本ワイヤ類を交換し完了後に試乗して作業終了。

ホイールの点検


マヴィックのESホイールです。先日オーバーホールした物です。定期点検プラス購入時の時と比べてフリーのラチェット音が静かになったので元に戻して欲しいとの依頼。持ち主のマイケルは、週300kmほど乗る平均的ライダー。雨天時には使用していないけどフリーボディ内には水分がグリスと混ざり合って柔らかくなり、これが原因でラチェット音を静かにしていたようです。些細なことでも放置していたら後に大きなダメージになります。定期的なチェックの必要性の良いお手本でした。

2008年10月31日金曜日

バイクフィティング

 本日は、バイクフィティングを行うため、依頼人宅まで出掛けました。自分が採用している寸法の仕方は特別な道具などを使わず行え、しかも効率的なペダリングを導く方法です。身体の長さを測って、数式でたたき出された数値にこだわらない、柔軟性のある結果が出ます。我々が行うバイクフィッティングの大きな特徴は、身体の柔軟性、癖、などの観測。ライディングスタイルや目的も寸法の大事な要点になります。
 そもそも各々の乗車時の癖は、極力残すようにしますが、第一に優先させる項目は、効率のよいペダリングを最大限に引き出すことと、心地よいポジションを保つことです。今回の依頼主の場合は、サドルを高くして、尚且つ前にずらし、ハンドルバーの高さを上げ、クリートの一と角度を調整しました。さらに幅がもっと狭いバーに変更する事が望ましかったです。


 その後、持ち帰り最終的な位置出しを兼ねて定期点検も実施しました。各部を点検している際に、1本おボルトが飛び出ているのを見つけました。このフロントディレイラーのボルトよく緩むのですが、ここまでと出ているのは、今までにチェックされていないのが原因です。

 このホイールは、7ヶ月しか使用していないのに、車輪を回すとゴロゴロと振動が伝わってきます。点検した際にキャップを取ってみたら見事に錆が浮き出ていました。高圧洗車機も使わず通常の使用範囲内とのオーナーの主張なのでワランティー処理なるでしょう。

2008年10月28日火曜日

ゴールドサービス

 またまた長い間ほったらかしにしてしまいました。とても罪悪感を感じ、何かと言い分も聞いていただきたいのですが、全ては言い訳にしか聞こえないので何も言いません。。。真摯に現状を受け入れ継続して行きたいと思います。

 昨日は、複数のお客さん宅を訪問しました。トレックのMadone(日本語でマドゥーン??)を所有しているブルーシー宅で、バイクフィティングの最終調整をしました。前回にほとんど仕上げていたのですが、変更するステムがまだ届いていなかったので完了できませんでした。

 その後、イーストパースでジムを経営しているフランス人のクリストフを訪れてMTBを引き取りに行きました。当社のゴールドサービスの依頼で作業場に連れて帰ってコンポーネントを取り外し、駆動系はパーツウォッシャーに漬けて、こびりついた汚れやドロ、古いグリスを取り除き、ディレイラーはオーバーホールして、元の形に戻します。
 さらに、後ろのホイールのスポークが折れていたのが発覚して合う長さなんかないと半分諦めていたけど、在庫がありました。こんなちっちゃな規模のショップでも。自分で自分を尊敬し直しました(笑)
 フロントハブの開店も異常に重くゴロゴロと違和感も感じたので分解してみました。完成車のハブなのでほとんどグリスが無く玉押しが若干腐食していましたが、まだ許容範囲内なので新しいグリスを塗り込んで組みなおしました。
 オーナーの話では、転等した経験があるらしいのでリアディレイラーマウントの精度もアライメント工具でチェックして修正しました。1cm程度の誤差でしたがそれが致命的な変速不良になります。
 今回は画像なし。デジカメが言うことを聞いてくれませんでした(笑)

2008年4月28日月曜日

カンパ エルゴパワー その2

先日の続きです。

ボディに圧入されてあるベアリングは、ベアリングプラー(プーラーとも呼ばれていますが英語の発音では間違えなく”プラー”です。)で引き抜きます。ハウジングの形状が不規則なので、工具を直接あてがう事ができなかったので、万力で掴んで抜きました。もちろん、角度形を使って万力とハウジングの角度を一緒にします。お互いがズレていると、引き抜く際に無理な力がかかり、痛める可能性があります。今回のは、それほどきつくも無く、案外と何かで引っ掛けたら外れるかもしれない程度でした。
そして完全に分解されたのが、これ。実際にカンパの分解図では、シフトレバーの稼動部のピンが抜けスプリングも外せるようになっているのですがこれらは全てエンドを潰しているので、頭を落さないと分解できません。きれいに10年来のゴミや油を洗浄して適切なグリスとルーブを注油して下ごしらえ。組む時にはバラした逆の手順で組み上げ行きますが、
ちょっとした難関がブレーキレバー後部の変速レバー。マウントボルトを覆うようにリターンスプリングが引っかかっています。コツは、先に変速レバーとボルトを取り付けてください。同時進行は不可能です。スプリングの向きを間違わないように、細めのラジオペンチで先をつまんで引っ掛けてください。あとここに使われている歯車にも向きがあります。角度がついている方が上側を向きます。お気をつけ下さい。出来上がったらスムースそのもの。今までシフトレバーを触るたびにジャリジャリと砂を噛むような音がしていましたが、現在は、カンパニョーロらしい機械的な変速音しかしません。ビフォアー&アフターですね、違いは一目瞭然です。左側も始めようとした矢先に、別のスプリング折れていることが発覚。。。さて手に入るのか、、、オーストラリアで。。。折り返し地点を過ぎてイキナリの足踏み状態です。

2008年4月27日日曜日

カンパ エルゴパワー

今日はひまの予定でしたが、忙しくなりました。お客様からのお電話を頂きましたが、内容は、”トレックとビアンキ”はどっちが良い???って、うちは、その2社取り扱って無いもん(笑) って言うか、うちは、完成車を一切取り扱っていないんで...売りたいのは山々なのですが、ショップを構えていないと難しいのです。一通り過去にディーラー経験があるので、それぞれの特徴をお伝えして特約店に行くようにお進めしました。けど久しぶりに電話で長々と話してしまった。

昨日に引き続き、10年前のカンパが装着されたバイクが入庫してきました。全体的にはかなり程度のよい商品でしたが、グリスは古くなっているし、ゴミなどもだいぶ蓄積していたので、オーバーホールをする事となりました。シマノよりは簡単なのがせめてもの救い。気合い入れて分解しました。内部のベアリグもガタは無く、無事スムースにことが進みそうです。

2008年4月25日金曜日

日本語のブログも立ち上げました

 先日、英語バージョン(とりあえず現地用)をこれと同様のブログで配信し始めましたが、なかなか使い勝手がよかったのものなので、日本語バージョンも作ることにしました。今まではHTMLでアップしていた状態で更新するのに手間がかかり面倒だったので、ブログ更新もやや憂鬱気味でしたが、これで言い訳も出来ないようになり、心機一転、精進する所存でございます。

 昨日は、ダラダラと急遽日本へ帰ったことを書いた程度です。しっかりスギ花粉にやられて帰ってきました。シーズンも終わりかけだったですが、2年ぶりの花粉症は、やはり辛かったです。

 今回、日本語のブログを立ち上げたキッカケで同じ共通のBikeで交流を深めれたり、オーストラリアでの自転車事情や、日本との違いなどが感じ取れれば良いかなと思ってます。また、これをキッカケに自転車に対する更なる追求心、オーストラリアへ移住してみたいや、Bike Shopで働いてみたい(国内外を問わず)など、皆さんを飛躍させる原動力の一部に成れれば幸いと思います。

 今日、オーストラリアではANZAC DAYという祝日でしたが自分は自主的に仕事…旧型のカンパのモデルのオーバーホールと整備の依頼があったのでパーツクリーナーと戯れていました。この頃(90年代初期)のカンパは、個人的にスキ。今のもスキだけど。なんでも良いってワケじゃあない、自分なりにポリシーはある。古い炭化したオイルやゴミや埃などをパーツウォシャーを使って丁寧にブラシで汚れを落としていきました。その他にも3セットほど洗浄しないといけないクランクセットがあったのでこの際にまとめて作業したが、さすがに1時間近くブラッシングしていると嫌気がさしてきた...自分の靴でさえそんなにブラッシングしないのに(笑)、今日はよくやった。綺麗になったあと、再度組み直して、グリスや潤滑油を必要な場所に注油していきます。こちらの人は、かなり定期的に整備に持ち込まれます。自己管理の意識が高いのでしょうか、チョイノリ程度使っている自転車も毎年1回は定期点検にドックインさせます。整備の延長上に修理があると言った感じで”整備するついでにここも修理して”という感覚が先行しているようです。どちらか言うと日本では、悪くなるまで持ってこないケースが多いと思いますが。皆さんの地域では如何でしょうか??

 もう一つ別の作業にシマノのBBシールドベアリング交換が入庫していました。日本に居たときは、よくNSKを発注していましたが、こちらではSKFが主流です。NSKの支社パースにはありますが、あまり在庫を置いていないようで、人気ではありません。シマノももう少しシールの密着性を向上させたらこんなに頻繁に変える必要は無いのに…スモールパーツで圧入済みのユニットが取り寄せれますが、若干ベアリングを打ち変えたほうが安く仕上がります。写真のは、上が水が浸入して錆びだらけになりほとんど回らないベアリングと、下は、程度は良いけどついでに入れ替える品物。ベアリングの色を見ただけでも一目瞭然であります。


明日は、ちょっとゆっくりできそうです。